~ 鈴音の清らかさ ~ 愛宕神社&野宮神社の嵯峨祭 還幸祭 5基の剣差し(剣鉾の解説付)・御神輿・獅子舞 2024.5.26

Поделиться
HTML-код
  • Опубликовано: 15 окт 2024
  • 令和6年5月26日は、嵯峨野に鎮座する愛宕、野宮両神社の祭礼(還幸祭)が開催されました。
     嵯峨祭は応仁の乱(1467年~1477年)の後に、後奈良天皇が大覚寺に愛宕神社・野々宮神社の祭の修造を指示し、大覚寺の祭として始まったといわれています。 毎年5月の第3日曜日に神幸祭、第4日曜日に還幸祭が行われます。
     御輿の先を行く剣鉾は,神が渡る道筋を剣と鈴によって祓(はら)い清め,悪霊を鎮(しず)めるための祭具です。 しなやかにしなる剣先は,神を招く意味で「まねき」と呼ばれ,鈴の音は霊魂を鎮める音といわれています。
    今回の映像では、鈴音の響きの澄み切った清らかさに撮影者が惹かれ、ほぼ全編鈴音を響かせております。この音は、300メートルも離れたところからでもはっきりと聞き取れます。
    鈴を鳴らす剣差しの差し手は、普段から修練を積んでいるのでこのような美しい音色を響かせることができます。
    祭礼行列において、七メートルほどになる剣鉾を、差革、差袋などと呼ばれる帯に差し、剣をしならせ、鈴を鳴らしながら巡行することを「鉾差し」といいます。
    今回の映像で紹介される鉾差しは、1990年に「嵯峨祭の鉾差し」として京都市無形民俗文化財に指定されました。 
    嵯峨祭の剣鉾の差し方は2通りあり、「ふり足」と「おくり足」又は「なみ足」です。
    「ふり足」
    1歩目は左斜め前45度に踏み出し、2歩目で小さく飛び跳ねながら身体の向きを90度変える。股下10~15cmほどの位置の差し革で剣鉾を支える。
    ①澤潟鉾(おもだかぼこ)・・・鳥居本町
    ②龍鉾(りゅうぼこ)・・・大門町
    ③麒麟鉾(きりんぼこ)・・・中院町
    ④菊鉾(きくぼこ)・・・四区(西井頭町・井頭町・小渕町等)
    「おくり足」又は「なみ足」
    1歩目は右足を左斜め前に踏み出し、2歩目は1歩目に合わせながら身体の向きを90度変え、3歩目はその場で踏む。それら一連の動きを鉾差したちは「振って止めて引く」と表現します。
    ⑤牡丹鉾(ぼたんぼこ)・・・天龍寺地区(龍門町・角倉町・毘沙門町の交代制)
    京都には東山を中心にした地域に多くみられる差し方を「東山系」、梅ケ畑や嵯峨でみられる差し方を「西山系」、鞍馬のように四本の棹で差すのを「鞍馬系」と分類しています。
    京都市内では、50数か所以上に及ぶ剣鉾に由来する祭りが行われ、保管され外部に出ないものを含めると300本程の鉾が調査確認されていることから、広域的に祭礼に使用祭礼に使用されてきた事がうかがえます。.
    戦後、地域社会の変貌と共に、剣鉾の差し手の減少等で本来の剣鉾差しが行われなくなり、形態も居祭り(飾るのみ)、荷鉾(にないほこ、棹を切り車等に載せて巡行)などに変化しました。
    しかし、近年になり粟田神社、大豊神社、吉田神社、北白川天神宮、新日吉神宮、石座神社などの祭礼で剣鉾差しが復活し、今後の盛り上がり、発展が期待できる状況となっています。
    現在、実際に鉾差しをする地域は、梅ケ畑、嵯峨、鞍馬、東山。
    以下において、京都で鉾差しをする一覧を書いておきます。
    <現在鉾差しをする京都の神社と鉾差しの本数>
    5月第2日曜日 須賀神社 鉾差し 5
    5月第2日曜日 須賀神社 鉾差し 5
    5月第3もしくは第4日曜日 下御霊神社 鉾差し 8
    5月第4日曜日 愛宕神社・野々宮社(嵯峨祭) 鉾差し 5
    9月第3日曜日 三嶋神社 鉾差し 2
    9月最終日曜日 瀧尾神社 鉾差し 1
    スポーツの日の前日 平岡八幡宮 鉾差し 4 
    スポーツの日 粟田神社 鉾差し 19 
    10月第2土曜日
    第2日曜日   山國神社 鉾差し 3
    10月第2日曜日 北白川天神宮 鉾差し 3
    10月第2日曜日 吉田神社今宮社 鉾差し 5 
    10月第3土曜日
    第3日曜日   八幡宮社 鉾差し 1
    10月23日に近い土曜日 石座神社 鉾差し 10

Комментарии •